病気

熱中症になったら何をすれば良い?-症状・応急処置・予防策を解説-

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夏場によく起こる病気の1つに「熱中症」がある。

熱中症は対応が遅れると重症化して、命の危険もでてくる怖い病気だ。

 

ただし適切に対応することにより、重症化を避けることが可能である。

そこでこの記事では、熱中症の症状や対処法についてまとめた。

 

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熱中症とは

簡単に言うと、熱中症とは高温多湿環境下にいる時に感じる体の不調の総称」だ。

熱中症は「労作性熱中症」と「非労作性熱中症」の2種類に大きく分けて分類できる。

 

▼労作性熱中症

労作性熱中症とは「屋外の高温多湿な環境で、長時間のスポーツや肉体労働をした時に発症する熱中症」だ。

熱中症は高齢者で特に起こりやすいが、労作性熱中症は若い世代でも発症しやすい。

 

▼非労作性熱中症

非労作性熱中症は「高温多湿な環境で、長時間過ごすことによって発症する熱中症」である。

時間をかけて(1週間程度)、進行することが特徴で、少しずつ脱水していく。

特に高齢者で起こりやすい。

 

熱中症の症状・応急処置方法

熱中症は「Ⅰ度」、「Ⅱ度」、「Ⅲ度」の3つに分類できる。

数字が大きくなるにつれ、重症度が高くなる。

 

▼Ⅰ度の症状・応急処置方法

Ⅰ度は最も症状が軽い熱中症である。

Ⅰ度の主な症状としては「大量の汗をかく」「足がつる」「めまい」「立ちくらみ」「筋肉痛」などが挙げられる。

 

【Ⅰ度の熱中症】

◆大量の汗をかく

◆足がつる

◆めまい

◆立ちくらみ

◆筋肉痛

 

応急処置としては、直射日光の当たらない涼しい場所で安静にしつつ、体を冷やし水分・塩分補給を行う。

水分・塩分補給は、ナトリウムが含まれている「経口補水液」を飲むと良い。

症状がこのまま改善していくようなら、病院へ受診せず様子を見るだけでも問題ない。

 

【I度の応急処置】

◆直射日光の当たらない涼しい場所へ移動し安静にする

◆体を冷やし、水分・塩分の補給を行う

 

 

 

▼Ⅱ度の症状・応急処置方法

Ⅱ度の主な症状としては「頭痛」「体のだるさ」「吐き気」「集中力・判断力の低下」などが挙げられる。

 

Ⅱ度の熱中症の場合は、病院への受診が必要となる。

熱中症にかかっている本人は、集中力や判断力が低下している可能性があるので、周囲の人が判断しなければならない。

 

【Ⅱ度の熱中症】

◆頭痛

◆体のだるさ

◆吐き気

◆集中力、判断力の低下

 

Ⅱ度の熱中症では医療機関への受診が必要なので、すぐに救急車を呼ばなければならない

救急車が来るまでの処置として、体温が上がり過ぎないよう体の冷却をする。

 

屋外であれば日陰などへ移動、室内であればエアコン・扇風機を使用すると良い。

この時に、服を緩めて風通しをよくする。

 

吐き気などを伴う場合は、上手く水分補給ができない可能性があるので、無理に飲まそうとしてはいけない。

救急車が来るまで待機した方が良い。

 

【Ⅱ度の応急処置】

◆救急車を呼ぶ

◆体温が上がり過ぎないよう体の冷却をする

◆服を緩めて風通しをよくする

◆水分補給ができなそうな場合は、無理に飲まさない

 

▼Ⅲ度の症状・応急処置方法

Ⅲ度になると、意識障害」「けいれん」「言動や行動がおかしい」「ちゃんと歩けない」「過呼吸」などの症状が現れる。

 

Ⅲ度の症状が現れた場合は、入院による治療が必要な場合もある。

Ⅲ度の熱中症かどうかは、病院の診察にて決定される。

 

【Ⅲ度の熱中症】

◆意識障害

◆けいれん

◆言動や行動がおかしい

◆ちゃんと歩けない

◆過呼吸

 

Ⅲ度の症状が現れた場合も、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。

救急車が到着するまでにやっておきたい処置としては、体を冷却することだ。

首すじ、脇の下、太もものの付け根などに濡れタオルをあてて、身体を冷やすと良い。

 

【Ⅲ度の応急処置】

◆すぐに救急車を呼ぶ

◆体を冷やす

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熱中症で救急車を呼ぶかどうかの基準

よく「救急車を呼ぶかどうかの基準が分からない」という話を聞く。

大まかな判断基準としては2つだ。

どちらかに該当する場合は、速やかに救急車を呼ぶ。

 

1つ目が「自力で水分補給ができるか」

自力で水分を補給できない場合は、病院での処置が必要なので救急車を呼ばなければならない。

 

2つ目が「意識がしっかりしているか」

意識がぼんやりしている場合や集中力・判断力が低下している場合、そして意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。

 

【救急車を呼ぶ時の大まかな判断基準】

◆自力で水分補給ができるか

◆意識がしっかりしているか

 

その他の注意点

普段、高血圧治療薬や利尿薬を服用している場合は、脱水の進行が早くなることがある。

そのため熱中症のような症状が現れたら、受診することが望ましい。

 

また糖尿病治療薬を服用していると、副作用として低血糖の症状が現れることがある。

この時に現れた低血糖を熱中症と勘違いしてしまう場合もあるので注意が必要だ。

夏の暑さにより食欲がなくなり食事量が不十分になると、このような勘違いにつながる。

 

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熱中症の対策

熱中症が起こる主な原因としては「気温・湿度の高さ」「日差しの強さ」「体力の低下」などが挙げられる。

つまり、これらに対してちゃんとした対策を取れば、熱中症の予防は可能である。

 

▼気温・湿度が高い場合

日陰への移動、冷房のきいた屋内へ移動が対策として最も良い。

またこまめな水分補給も重要となる

 

水分補給は、スポーツドリンクなど吸収の良いものが推奨される。

ちなみにOS1などの経口補水液は、脱水の改善に飲むものであり、脱水予防には適さない。

 

▼日差しが強い場合

帽子をかぶる・日傘を使うなどして、日差しが頭に直接当たらないようにする。

特に日傘は体感温度を5度下げるとも言われ、熱中症対策として非常に効果が高い。

 

 

▼体力が落ちている場合

体力が落ちている場合は、バランスの良い食事をとることが推奨される。

暑くなると食欲がなくなってしまいがちだが、食事をとらないと体が弱ってしまうため、夏場であっても食事を抜かないことが望ましい。

 

また暑さで満足に睡眠が取れないことも体力の低下につながるので、睡眠環境をちゃんと整えることも重要である。

通気性や吸水性の良い寝具、エアコン・扇風機を適切に使うことが睡眠の質を高めることができる。


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