医薬品の違い・比較

NSAIDs(非ステロイド抗炎症薬)の違い・比較

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代表的な痛み止めとして、非ステロイド性抗炎症薬(以下NSAIDs)がある。

そこでこの記事では、たくさんの種類が販売されているNSAIDsの違い・比較についてまとめた。

 

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NSAIDsとは

NSAIDsとはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugsの略で、簡単に言ってしまうと痛み止めだ。

 

では、痛みはどのように発生するのか。

結論から言うと、痛みはプロスタグランジン(PG)と呼ばれる物質によって増幅される。

つまり痛みを止めるには、痛みを助長する物質であるプロスタグランジン(PG)が作られなくすれば良いのだ。

 

このプロスタグランジン(PG)は、COXと呼ばれる酵素がアラキドン酸に作用することにより産生される。

要するに痛みを止めるには、COXの働きを阻害すれば良いということが分かる。

NSAIDsは、このようにCOXの働きを阻害することによって痛みを止める薬なのである。

 

主なNSAIDsには、以下のようなものがある。

【主なNSAIDs】

セレコックス(成分名:セレコキシブ)

ソレトン、ぺオン(成分名:ザルトプロフェン)

ハイペン(成分名:エトドラク)

バファリン配合錠A300(成分名:アスピリン)

ブルフェン(成分:イブプロフェン)

ボルタレン(成分名:ジクロフェナク)

ポンタール(成分名:メフェナム酸)

モービック(成分名:メロキシカム)

ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)

 

酸性・塩基性の違い

NSAIDsは、酸性NSAIDsと塩基性NSAIDsに分類できる。

酸性型のNSAIDsは、先ほど書いた通りCOXを阻害することにより痛みを止めるタイプの薬だ。

 

酸性型NSAIDsとしては、以下の薬がある。

【酸性型NSAIDs】

ソレトン、ぺオン(成分名:ザルトプロフェン)

ハイペン(成分名:エトドラク)

バファリン配合錠A300(成分名:アスピリン)

ブルフェン(成分:イブプロフェン)

ボルタレン(成分名:ジクロフェナク)

ポンタール(成分名:メフェナム酸)

モービック(成分名:メロキシカム)

ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)

 

一方、塩基性NSAIDsは、COXを阻害せずに痛みを抑制するタイプの薬だ。

具体的には、炎症を起こしている部位のヒスタミンやセロトニンの作用を抑えることにより、痛みを止める。

 

塩基性NSAIDsとしては、以下の薬がある。

【塩基性NSAIDs】

◆ソランタール(成分名:チアラミド)

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COX選択性の違い

実はCOXには、大きく分けて2種類ある。

それがCOX1とCOX2だ。

 

NSAIDsはCOXへ対する選択性に違いがあり、「どちらのCOXも阻害する薬」と「COX2を選択的に阻害する薬」に分けることができる。

これらの違いを簡単に言ってしまうと、副作用の違いだ。

 

どちらのCOXも阻害するタイプの薬は、胃腸障害の副作用が起こりやすい。

一方COX2への選択性がある薬は、血栓形成の可能性が増えるものの、胃腸障害の副作用が少ない傾向がある。

(詳しい違いについては、以下の記事参照)

>>> NSAIDsの作用機序を簡単解説 -COX1とCOX2の違い-

 

COX2を選択的に阻害する薬には、以下の薬がある。

【COX2を選択的に阻害】

セレコックス(成分名:セレコキシブ)

ハイペン(成分名:エトドラク)

モービック(成分名:メロキシカム)

 

どちらも阻害する薬としては、以下の薬が該当する。

【COX1/2どちらも阻害】

ソレトン、ぺオン(成分名:ザルトプロフェン)

バファリン配合錠A300(成分名:アスピリン)

ブルフェン(成分:イブプロフェン)

ボルタレン(成分名:ジクロフェナク)

ポンタール(成分名:メフェナム酸)

ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)

 

作用時間の違い

NSAIDsには、作用時間に違いがある。

 

歯の痛み・手術後の痛みなどの急性期の炎症に対しては、短時間型が使用されることが多い。

これは短時間作用型は、効果の発現が早いためだ。

また薬の代謝が早く行われるため、副作用を回避しやすいという利点がある。

 

短時間作用型には、以下のような薬が該当する。

【短時間作用型NSAIDs】

ロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)

ソレトン、ぺオン(成分名:ザルトプロフェン)

バファリン配合錠A300(成分名:アスピリン)

ポンタール(成分名:メフェナム酸)

ボルタレン(成分名:ジクロフェナク)

ブルフェン(成分:イブプロフェン)

◆ソランタール(成分名:チアラミド)

 

一方、ガンによる痛み・腰痛をはじめとする慢性的な痛みに対しては、作用時間の長い薬が選択されることが多い。

これは作用の長い薬を使うことにより、痛みのコントロールをしやすくなるためである。

【中・長時間作用型NSAIDs】

セレコックス(成分名:セレコキシブ)

ハイペン(成分名:エトドラク)

モービック(成分名:メロキシカム)

 

そのほかの薬の違いについては、以下のページからどうぞ。

>>> 他の医薬品の違い・比較を見る


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