医薬品の違い・比較

パナルジン、プラビックス、エフィエントの違い・比較

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血管内に血栓ができると、脳梗塞や心筋梗塞などの引き金となりうる

そのため血栓の生成を予防することは、非常に重要なのだ。

 

血栓の生成を予防する薬の1つが抗血小板薬である。

そこでこの記事では、以下の代表的な抗血小板薬の違い・比較についてまとめた。

 

【代表的な抗血小板薬】

パナルジン(成分名:チクロピジン)

プラビックス(成分名:クロピドグレル)

エフィエント(成分名:プラスグレル)

 

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適応症の違い・比較

パナルジン(成分名:チクロピジン)プラビックス(成分名:クロピドグレル)エフィエント(成分名:プラスグレル)には、適応症に違いがある。

 

プラビックス(成分名:クロピドグレル)の適応症

プラビックス(成分名:クロピドグレル)の特徴は、何と言っても適応症の広さだ。

プラビックス(成分名:クロピドグレル)は、脳・心臓・末梢と幅広い適応症を持つ。

 

【プラビックスの適応症】

◆虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制

◆経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

◆末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制

 

パナルジン(成分名:チクロピジン)の適応症

一方パナルジン(成分名:チクロピジン)は、心臓に対する適応がなく、脳と末梢のみとなっている。

 

【パナルジンの適応症】

◆血管手術および血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療ならびに血流障害の改善

◆慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの阻血性諸症状の改善

◆虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)に伴う血栓・塞栓の治療

◆クモ膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善

 

エフィエント(成分名:プラスグレル)の適応症

そしてエフィエント(成分名:プラスグレル)は、心臓のみ適応がある。

 

【エフィエントの適応症】

◆経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

 

適応症の広さの比較

まとめると、適応症の範囲の広さは、以下の順番となる。

プラビックス(成分名:クロピドグレル)が最も範囲の広い適応を持ち、エフィエント(成分名:プラスグレル)が最も狭い。

 

【適応症の広さ】

1:プラビックス(成分名:クロピドグレル)

2:パナルジン(成分名:チクロピジン)

3:エフィエント(成分名:プラスグレル)

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警告の違い・比較

パナルジン(成分名:チクロピジン)プラビックス(成分名:クロピドグレル)エフィエント(成分名:プラスグレル)には、添付文書に記載されている警告に違いがある。

 

パナルジン(成分名:チクロピジン)には重篤な副作用が多く、主に投与開始後2ヵ月以内に「血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)」、「無顆粒球症」、「重篤な肝障害」等の重大な副作用が発現し、死亡に至る例も報告されている。

 

以上のような理由から、重篤な副作用を予防するために、パナルジン(成分名:チクロピジン)投与開始後2ヵ月間は、定期的に血液検査を行うよう警告されている。

 

一方、プラビックス(成分名:クロピドグレル)、エフィエント(成分名:プラスグレル)は、添付文書上に警告の記載がない。

 

【警告の記載あり】

パナルジン(成分名:チクロピジン)

 

【警告の記載なし】

プラビックス(成分名:クロピドグレル)

エフィエント(成分名:プラスグレル)

 

 

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薬物動態の違い・比較

パナルジン(成分名:チクロピジン)プラビックス(成分名:クロピドグレル)エフィエント(成分名:プラスグレル)には、薬物動態に違いがある。

 

パナルジン(成分名:チクロピジン)の薬物動態

パナルジン(成分名:チクロピジン)は、肝代謝・腎排泄型の薬だ。

関与する代謝酵素は「CYP3A4」、「CYP1A2」、「CYP2C19」、「CYP2B6」となっている。

 

プラビックス(成分名:クロピドグレル)の薬物動態

プラビックス(成分名:クロピドグレル)は、肝代謝・腎排泄型の薬だ。

関与する代謝酵素は「CYP2C19」、「CYP3A4」、「CYP2D6」となっている。

 

プラビックス(成分名:クロピドグレル)の主な代謝酵素であるCYP2C19は、日本人の約20%が欠損していると言われている。

そのためプラビックス(成分名:クロピドグレル)は、個人差の大きな薬である。

 

プラビックス(成分名:クロピドグレル)の薬効を「CYP2C19が欠損している人」と「欠損していない人」で比べた場合、約2倍の差があるとの報告がある。

 

 

エフィエント(成分名:プラスグレル)の薬物動態

エフィエント(成分名:プラスグレル)は、肝代謝・腎排泄型の薬だ。

関与する主な代謝酵素は「CYP3A」、「CYP2B6」となっている。

 

エフィエント(成分名:プラスグレル)は、CYP2C19による代謝をほとんど受けずに、その作用を発揮する。

そのためプラビックス(成分名:クロピドグレル)と異なり、エフィエント(成分名:プラスグレル)は個人差がでにくい。

 

つまりエフィエント(成分名:プラスグレル)は、プラビックス(成分名:クロピドグレル)に比べると、安定した作用を期待できる薬と言える。

 

 

そのほかの薬の違いについては、以下のページからどうぞ。

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