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薬剤師の仕事がつまらない理由とその解決策について

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このサイト宛に、こんなメールをもらった。

 

 

先日公開した薬剤師になったことを後悔している場合の現実的な対処法について語るという記事が多くの人に読んでもらえたので、もしかしたらその影響でメールを送ってくれたのかもしれない。

 

このサイトに設置している問い合わせフォームは仕事用なので、普段はこういった人生相談には乗っていないのだけど、面白そうなテーマなので今回はブログネタとして回答していこうと思う。

 

では本題へ。

 

*今後は問い合わせフォームから人生相談を送らないようにお願いします

 

 

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なぜ薬剤師の仕事はつまらないのか

なぜ薬剤師の仕事はつまらないのか

 

相談者がどんな環境で働いているのか分からないので何とも言えないのだが、薬剤師として働くのがつまらない原因はだいたい3つくらいに分類できると思う。

 

1:薬剤師の仕事は制度上つまらなく感じやすい

1つ目の理由として考えられるのが「薬剤師の仕事は制度上つまらないく感じやすい」ということだ。

 

人間には「コントロールしたい」という欲求がある

人間には「自分でコントロールしたい」という欲求がある。

仮にマンガを読むのが好きだったとしよう。

 

けど、

 

「どのマンガを読むか指定されて、9時間拘束8時間マンガを読め」

 

と言われたら、ほとんどの人が「ちょっと嫌だな」と思うはずだ。

 

マンガは自分が好きなものを自由な時間に読むから楽しいのだ。

これは仕事にも言えることで、「あれやれ、これやれ」と言われたらつまらない。

 

僕は薬剤師以外にプログラミングしてアプリを作ったり、WEBサイト運営をしたりしてお金を稼いでいるのだけど、「薬剤師と比べてどちらが楽しいか?」と聞かれると、オーナーシップが100%自分にある後者の仕事の方が面白い。

 

裁量があるかどうかは、仕事を楽しくやる上で非常に重要なのだ。

 

薬剤師の仕事は裁量が少ないのでつまらなく感じやすい

薬剤師の仕事は裁量の幅が狭く、一包化の判断すら医師に疑義する必要がある。

 

相談者がどんな仕事をしているのか分からないため、もっともメジャーな薬剤師の仕事である「処方箋をみて薬を調剤し、不備がないか鑑査して、服薬指導を行うこと」を例に書くけど、この仕事に対して「裁量めっちゃあるよね!」と思う薬剤師は少ないだろう。

 

この前なぜタダで働くのか?「無給医」たちの現実 ~医師の視点~という記事を読んだ。

で、なぜ無給でも医師は何とかなっているのかというと、裁量の大きさが1つの原因にあると思う。

 

治療方針を決定して、指示を出す側だからこそ無給であったとしても何とかなっているのだ。

 

指示を出す側は裁量の幅が大きいので、「仕事がつまらない」という感覚には陥りにくい。

 

もちろん「無理すぎる」と思っている医師もいるとは思うけど、「指示を出す側」と「指示を出される側」では仕事へのしんどさはかなり変わってくる。)

 

2:今の環境に飽きているからつまらない

2つ目に考えられる原因としては「今の環境に飽きている」ということが挙げられる。

 

この「飽きた」という感覚が、「つまらない」に変換されてしまうというのはよくあることだと思う。

 

例えば、ハンバーグは美味しいけど、毎日食べると飽きてしまう。

たまに食べるからこそ美味しいのだ。

 

それと同じ原理で、ずっと同じ環境で働いていると、どうしても飽きがくる。

その結果、「薬剤師がつまらない」と感じてしまうのだろう。

 

3:仕事ができないからつまらない

3つ目の原因として考えられるのが「仕事ができないから薬剤師の仕事がつまらないと感じる」というパターンだ。

 

これは「新卒の薬剤師」とか「未経験から薬剤師職へ転職した人」が該当しやすいかなと思う。

 

基本的に自分ができないことをやるのはつまらない。

 

例えば、僕は英語とプログラミングがそこそこできるのだけど、英語はTOEIC900点を取れるまではずっとつまらないと思っていた。

 

でもTOEIC900点にもなると、海外旅行でもほとんど困ることはないし、外国人とのコミュニケーションもそこそこできるようになるので英語も楽しくなってくる。

 

プログラミングもそうだ。

最初はコードを書いてても、楽しいという感情よりも「つまらない」という感情が勝っていた。

 

けど、自分が書いたコードがちゃんと動くようになり、開発したアプリをネット上で公開して使ってもらえるようになると楽しく感じるようになった。

 

これは仕事も同じだと思う。

仕事ができれば楽しいけど、ある程度できるようにならない限りは、つまらないままなのである。

 

 

「薬剤師の仕事は制度上つまらなく感じやすい」対策

「薬剤師の仕事は制度上つまらなく感じやすい」対策

 

「薬剤師の仕事は制度上つまらなくなりやすい」ということを先ほど書いた。

 

しかし、これはあくまでも「つまらなくなりやすい」というだけであって、全員がつまらないと感じるわけではない。

 

実際、薬剤師の仕事を楽しそうにやっている人を僕は何人か知っている。

 

この人たちの共通点は何かというと、「工夫できることはないかを考えながら仕事をしている」ということだ。

 

工夫を加えると仕事はつまらなくない

僕の前の同僚に、とても楽しそうに薬剤師をやっている人がいた。

ある日、彼女は薬歴を書く業務を効率化するために、PCの辞書機能によく使う定形文を入力しまくっていた。

 

「何をやってるんですか?」と聞いたら、彼女が

 

「私が入力した定形文、みんな使ってください!

早く薬歴を書いてとっとと帰りましょう(^ ^)」

 

と笑いながら言っていて、とても感心した記憶がある。

(実際、薬歴は爆速で終わるようになった)

 

当時の僕は「何でそんな楽しそうなんだろう?」と不思議だったのだけど、今思うと自分が工夫したことで周りに良い影響を与えられるのが楽しかったのだと思う。

 

仕事に臨む態度は自分で決められる

もし「薬剤師の仕事がつまらない」と感じているなら、まずは「どこか工夫できることはないか」を意識して働くと良いと思う。

 

「ゴミ箱をこっちに移動した方が、もっと効率よく仕事をできるのではないか」みたいな簡単なことでも良い。

 

意外と工夫する余地はあったりする。

 

あまり自己啓発的なことは言いたくないのだけど、制度を変えて薬剤師の仕事に裁量を増やすのは難しいが、仕事に臨む態度を自分で決めることは決して難しいことではない。

 

態度を変えるだけで、仕事への楽しさは簡単に変えられるのだ。

 

 

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「今の環境に飽きたからつまらない」対策

「今の環境に飽きた」対策

 

「今の環境に飽きた」対策としては、異動または転職が解決策としてはオススメだ。

 

異動のメリット・デメリット

まずは、異動のメリット・デメリットから解説する。

 

異動のメリット

異動のメリットは、転職に比べて簡単に環境を変えやすいということだろう。

いちいち履歴書を書く必要もない。

 

転職サイトのコンサルタントと話す必要もないし、職場見学に行く必要もない。

 

採用面接だって受ける必要がない。

とにかく楽に環境を変えることができる

 

異動のデメリット

ただ、デメリットもある。

 

まず異動願いが受理されるとも限らないし、大手チェーン薬局とかだと業務が標準化されており、異動したところでそこまで大きく環境が変わらない可能性もある。

(そもそも規模の小さな職場だと、異動という選択肢すらない)

 

こういったデメリットはあるけど、環境を変える方法としては転職よりも楽なのは事実だ。

なので、まずは異動をお願いしてみるのが良いと思う。

 

この記事を書いている僕は絶賛転職活動中なので説得力に欠けるかもしれないけど、異動できるならまずは異動してみて、それでも「つまらない」と思った時に転職しよう。

 

転職のメリット・デメリット

次に転職のメリット・デメリットについて

 

転職のメリット

転職のメリットは、ドラスティックに環境を変えられることだろう。

僕は転職がけっこう好きなのだけど、「一気に環境を変えたい」という人にはオススメだ。(疲れるけど)

 

僕の話をすると、大手チェーンから全部で1店舗しかない小さな薬局に転職したことがある。

大手から小規模な職場に変わると、仕事のやり方が劇的に変わるのでけっこう刺激になる。

 

例えば大手の場合、仕事はかなりシステマチックで、「監査はこのような順番でやる」、「投薬ではこのように振る舞うこと」など挙げたらキリがないくらい、仕事上のルールが決められている。

 

一方、小規模薬局の場合は、大手ほど仕事上のルールが厳格ではないため、自分が思いついた改善策を実施しやすかったりする。

自分の改善案が採用され、それが実際に機能した時はかなり楽しい。

 

僕の転職が大手→小規模なので、このような例を出したが、小規模の会社から大手へ転職するのも、同じように刺激を感じることができるだろう。

 

また転職の魅力は、付き合う人をリセットできることにもあると思う。

「この人、苦手だなぁ」と思う人ともサヨナラできる。

 

そして、新たな出会いもある。

僕の場合は、医療事務をやりながら、女性向けサロンの経営している変わった経歴を持つ人と仲良くなる機会があって非常に面白かった。

 

このように転職は、仕事のマンネリ化を打破する特効薬となる。

今の仕事がつまらないのであれば、転職もかなり良い選択肢となるだろう。

 

転職のデメリット

転職のデメリットは、疲れることだ。

 

先ほども書いた通り、僕は転職活動中なのだけど、すでに少し疲れている。

転職サイトのコンサルタントと話して求人を吟味するのは楽しいけど、面接に行くのは正直ダルい。

 

なので「つまらないけど、最悪このままでもいいや。。」くらいの人にはあまりオススメできない。

 

転職がオススメなのは「マンネリ化した仕事に刺激を与えたい人」や冒頭の相談者のように「このままつまらない仕事をして歳をとりたくないみたいな危機感を持っている人」向けかなと思う。

 

主な薬剤師転職サイトの違いについては、以下の記事をどうぞ。

>> 薬剤師転職サイトの違いを徹底比較-実際に使った感想を本音で語る-

 

 

「仕事ができないからつまらない」対策

「仕事ができない」対策

 

仕事ができない対策としては、根気よく頑張る以外ほかにない。

 

最初から仕事ができる人は少数派である

なかには最初から仕事ができる人もいるのだけど、最初からできる人は少数派だ。

 

僕も物覚えが悪い方なので、新卒で入った会社では怒られることが多かったのだけど、しばらく経つと仕事をできるようになってきて、一人で業務を周す機会をもらえるまでになった。

 

なので、「最初から仕事ができる人は少ない」と頭の隅に置いておくことは本当に大事だと思う。

 

僕の先輩にとても仕事ができる人がいたのだけど、最初はミスばっかりだったと聞いた時は、正直かなり勇気づけられた。

 

結果が出るまでには時間がかかるので根気が必要なのだ。

 

同僚とうまくいかない場合は環境を変えることも考えよう

ただし、あなたの周りの人が「なんでこんな仕事もできないの?」みたいに詰めてくる感じの場合は、環境を変えた方が良いかもしれない。

 

それは厳しさではなく、"ただの性格が悪い人"である。

メンタル系の疾患を患うリスクもあるので、早めに環境を変えてしまうのが無難だ。

 

人間関係のミスマッチで、自分の能力を発揮できないという話はよく聞く。

なので、心当たりがある場合は、環境を変えるという選択肢も頭の隅に置いておこう。

 

薬剤師が"成長のため"長時間労働のブラック職場に就職するのはアリかという記事でも書いたけど、劣悪な環境下で成長できる人は限られていることを忘れてはいけない。

 

転職サイトの利用を考えている場合は、以下の記事にメリット・デメリットをまとめたのでチェックしてほしい。

>> 薬剤師が転職サイトを使うメリット・デメリット-実体験を赤裸々に語る-

 

 

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まとめ

冒頭の相談者が、どういう人でどんな職場で働いているのか詳しく分からなかったので、ざっくりとした回答になってしまったけど、参考になれば嬉しい。

 

また「仕事がつまらない」は「やりがいを感じられない」とニアリーイコールとなっている場合もある。

 

そんな人には、以下の記事もオススメだ。

>> 薬剤師の仕事に無理して"やりがい"を見つける必要はないと思う

 

興味があれば、合わせてチェックしてほしい。

では。

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