「転職面接で何を聞かれるんだろう」と不安に感じている薬剤師は少なくないと思う。
僕も面接を受ける前は「どんなことを聞かれるのだろう」とソワソワしていた。
そこでこの記事では、僕が転職面接を受けた時に「よく聞かれた質問」についてまとめてみた。
僕は今までに2回転職活動をしているので、これから転職面接を受ける薬剤師には多少参考になるかと思う。
では本題へ!
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転職面接で薬剤師がよく聞かれる質問とは?
薬剤師の転職面接では、どんなことが聞かれやすいのか。
今までに10社近くの面接を受けてきたけど、特によく聞かれたのは以下の5つだ。
【よく聞かれる質問】
- 自己紹介してください
- 退職した理由は何ですか
- どんな薬剤師になりたいですか
- これまでの薬剤師人生で楽しかったこと・苦しかったことは何ですか
- 会社を選ぶ基準は何ですか
これらは本当によく聞かれるので、ある程度ちゃんとした回答を作っておこう。
Q1.自己紹介してください
「自己紹介してください」は1番よく聞かれる。
まぁ、当たり前だけど。
注意してほしいのが、今までの仕事と関係のないことは言う必要がないということだ。
合コンで言うような「趣味」とか「出身」みたいなことは、転職面接では言わなくて良い。
あくまでも「在宅医療をやってました」とか「管理薬剤師をやっていました」など、仕事と関係のある話を絡めて自己紹介しよう。
ポイント
合コン的な自己紹介ではなく、仕事に関連した自己紹介をしよう
ざっくりしたバージョンではあるけど、僕はこんな感じで自己紹介しをしていた。
【僕の回答】
私は新卒で調剤併設ドラッグストアに就職しました。
1年はOTC店舗で働き、市販薬の接客や販促、管理薬剤師を経験し、2年からは調剤店舗に異動し、調剤・投薬をメインに従事しました。
1人薬剤師として働くことが多く、効率よく働く必要があったので、「もっと楽に仕事を進める方法はないか」を考えるクセがついたのは良かったなと感じています。
その後、語学留学のため退職し、在宅医療をやるために調剤薬局に就職しました。
在宅を立ち上げたばりの段階で責任者として働けたので、医師や患者との円滑なコミュニケーション方法を学べ、自分のキャリアにとって大きなプラスとなりました。
Q2.退職した理由
前の会社を退職した理由も聞かれることが多い。
退職した理由を答える時の注意点としては、ネガティブなことは言わないということだ。
具体的に言うと、「〇〇が嫌だから辞めました」と回答しない方が良い。
なぜかというと、ネガティブな退職理由を言ってしまうと、面接官にネガティブなイメージを連想させてしまうからだ。
ポイント
ネガティブな退職理由は言わない
「人間関係が悪くて嫌になった」は特に印象が悪い
転職コンサルタントによると、「人間関係が嫌になって辞めた」は印象が特に悪いとのことだった。
理由は「うちの会社でも同じ問題が起こるのではないか」と採用担当が感じやすいからだそうだ。
仮に本当のことだったとしても、マイナスイメージにつながるような退職理由は控た方が良い。
ポジティブな退職理由に言い換えよう
本当はネガティブな理由で辞めたとしても、ポジティブな退職理由を伝えるようにしよう。
「在宅医療をやってみたいので転職することにした」のような、前向きな回答をした方が良い。
もし自分が面接官になった時のことを考えてみてほしい。
ネガティブなことを言う薬剤師に、良いイメージを持てるだろうか?
おそらくほとんどの人は「NO」と答えるはずだ。
こう考えると、ポジティブなことを言う薬剤師が評価されるのは、ごく自然なことである。
あまり参考にならないとは思うけど、僕はこんな感じで退職理由を伝えていた。
【僕の回答】
私はWebメディアの運営やプログラミングを副業でやっており、1度それらの仕事に本腰で取り組みたいと思ったため退職しました。
それらの仕事がひと段落し、また薬剤師として働きたくなったので、転職活動をすることにしました。
Q3.どんな薬剤師になりたいですか
「どんな薬剤師になりたいのか」もよく聞かれる質問だ。
ちなみに僕はこんな感じで答えていた。
【僕の回答】
薬剤師と他の職業の違いは、薬に関する知識がどれだけあるかだと思うので、薬学的知識のしっかりしが薬剤師になりたいと思っています。
コミュニケション能力のある薬剤師になりたいと言っている人は多いですが、コミュニケーション能力はすべての仕事で必要なことなので、ちょっと違うんじゃないかなと思っています。
ただし、人事をやっている僕の友人によると、「他人を否定するようなことは言わない方が良い」とのことだった。
採用する側からすると、「和を乱すのではないか」と思うようだ。
(たしかに、そういう印象を与えてしまうかもしれない)
なので、僕の回答はあまり参考にせず、「コミュニケーション能力のある薬剤師になりたい」でも良いし、「在宅医療のスペシャリストになりたい」と答えても問題ない。
あえて言うのであれば、会社のホームページに書いてある理念みたいなのを読んで、それに合致しそうな回答をするのが良いと思う。
ポイント
面接を受ける会社の理念に合った回答をするのがオススメ
Q4.これまでの薬剤師人生で楽しかったこと・苦しかったこと
「薬剤師人生で楽しかったこと・苦しかったこと」も、けっこう聞かれた。
(「薬剤師をやっていて、やりがいを感じたとは?」などの質問も含む)
僕はこんな感じで答えていた。
【僕の回答】
私は投薬が好きなので、服薬指導をしているときは、基本的に楽しいです。
苦しいというか嫌だなと思うことは、「服薬指導はいらない」と言われることです。
自分の仕事が否定される気分になるので、そう言われると少しつらいです。
「薬剤師人生で楽しかったこと・苦しかったこと」という質問から派生して、「苦しかったことに対して、どうやって対処しましたか?」と聞かれることも多い。
この質問に対しては、僕は以下のように答えた。
【僕の回答】
価値観はひとそれぞれなので、「説明はいらない」と感じる人がいるのは仕方のないことだと思います。
ただ、患者さん自身に不利益が生じないように必要なことだと伝えて、手短に服薬指導はするように心がけています。
Q5.会社を選ぶ基準は何ですか
薬剤師の採用面接で特に聞かれることの5つ目が、「会社を選ぶ基準」だったり「なぜうちの会社の面接を受けようと思ったのですか?」といった質問だ。
ちなみに僕はこのように答えた。
【僕の回答】
会社を基準は2つあります。
1つ目が在宅を経験できるということです。
前職で在宅医療を経験したので、そのスキルをさらに磨ける環境で働きたいと考えています。
2つ目が他の仕事と掛け持ちできるかどうかです。
私はプログラミングなどの仕事もしたいので、他の仕事の掛け持ちをできるかも、重要な基準となっています。
頻度は多くないけど薬剤師の転職面接で聞かれたこと
他にも様々な質問を受けたが、会社によって聞かれることは大きく違った。
なので、参考になるかは分からないけど、覚えている範囲で質問されたことについて書いておく。
Q.6入社する場合どのような仕事をしたいですか
【僕の回答】
今まで在宅医療に従事してきたので、在宅の仕事をやりたいです。
プログラミングも得意なので、仕事の効率化などもできればと考えています。
Q.7どのような職場で働きたいですか
【僕の回答】
2つ希望があります。
1つ目が在宅医療を経験できる職場ということ。
そして2つ目が、他の仕事を掛け持ちしている関係上、シフトの融通がききやすいことを希望します。
Q.8どれくらいの給与を希望しますか
【僕の回答】
今までは時給2300円で働いていたので、それと同等かそれ以上を希望します。
ちなみに僕はフリーランス薬剤師なので、雇用形態はパートである。(詳しくは以下の記事)
>> 薬剤師として週休3日で働くメリット・デメリットとは?-実践者が赤裸々に語る-
なので、正社員を希望する場合は、「年収500万希望です」みたいな感じで伝えよう。
このとき、その価値がある理由もあわせて伝えられるのがベストだ。
例えば、「今まで在宅の経験を10年以上積んでいるので、即戦力になれると思う」といった具合で伝えられればかなり良いと思う。
Q.9入社時期はいつ頃を希望しますか
【僕の回答】
入社時期はいつでも構いません。
御社の規則に従います。
Q.10会社に納得のいかないルールが合ったらどう対応しますか
【僕の回答】
とりあえず、改善案を提案します。
提案して周りの意見を聞いてみて、改善案をブラッシュアップしていくのが重要だと考えています。
Q.11運動は何かやっていましたか
【僕の回答】
運動は学生の時にサッカー・テニス・水泳をやっていました。
今はランニングをすることが多いです。
Q.12薬学部に入った理由はなんですか
【僕の回答】
本当は違う学部へ進学したかったのですが、滑り止めで受けていた薬学部に受かったので、進学しました。
当初の希望通りにはなりませんでしたが、結果的に楽しく仕事できているので、今では良かったと思っています。
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ぶっちゃけ薬剤師の転職面接はどんな雰囲気?
結論から言ってしまうと、薬剤師の転職面接はピリピリしたムードではない。
面接というより雑談といったほうが近いと思う。
薬剤師の転職面接はフレンドリーな雰囲気
僕は今までに転職面接を10社くらい受けてきた。
その経験から言うと、圧迫面接みたいなことは1回もなく、どの会社もウェルカムな感じだった。
僕の友人が某調剤併設ドラッグストアの人事をやっているのだけど、その人が言うには「薬剤師不足だから、よっぽど変な人でなければ採用する」とのことだった。
たしかに今までの経験上、「入社前に健康診断を受けていただけますか?」とか「この店舗でも働いてほしいのですが」のようなことも面接中に聞かれたので、すでに内定を出す前提で面接が進んでいたように思う。
薬剤師の転職面接はナーバスにならなくてOK
基本的に薬剤師の転職面接はフレンドリーなので、そこまでナーバスになる必要はないと思う。
採用担当の質問に全く答えられないレベルだとさすがに良くないけど、ちゃんと受け答えができていれば、ほぼ採用されると思って良いだろう。
もし面接が不安なら、ファルマスタッフという転職サイトを使うのがオススメだ。
ファルマスタッフでは面接同行サービスを無料で提供しており、転職コンサルタントが採用面接に同席してくれる。
コンサルタントが横にいるだけで安心感があるので、面接に不安があるような利用してみると良いだろう。
ファルマスタッフを実際に使った感想については以下の記事にまとめたので、興味のある方はチェックしてみてほしい。
>>【暴露】ファルマスタッフを使って転職したので感想を淡々と語る
薬剤師の採用面接でされる質問を知る方法
もしかしたら、事前に聞かれる質問について知りたいという薬剤師もいると思う。
そんな人はマイナビ薬剤師を利用するのがオススメだ。
マイナビ薬剤師は面接でのポイントや想定される質問を教えてくれる
僕は初めて転職活動した時、マイナビ薬剤師を使っていた。
その時に助かったのが、マイナビ薬剤師が面接前に送ってくれるメールだ。
このメールには、「面接のポイント」や「想定される質問」について簡潔に書かれていてとても助かった。
実際メールで書かれていることばかり聞かれるので、当時の僕はとても驚いた記憶がある。
マイナビ薬剤師は転職面接を受けた薬剤師から情報収集をしている
なんでこんなに正確な情報を知っているのか不思議だったのだけど、転職面接を聞かれた人から直接情報収集をしているのだと思う。
なぜそう思うのかというと、転職コンサルタントに「面接が終わったら電話してください」と言われていたからだ。
この時に「どんなことを聞かれましたか?」とか「どんな印象でしたか?」といろいろ質問を受けたのだが、こうやって情報収集をして質問事項をリスト化しているのだろう。
転職活動時は、「電話するのは面倒だなぁ」と思っていたのだが、マイナビ薬剤師からの情報は面接対策にとても役立ったので、今では感謝している。
なので、もしマイナビ薬剤師を使って転職活動をするのであれば、他の薬剤師の仲間のためにも面倒がらずに、電話での質問にちゃんと答えてあげてほしい。
もちろん僕もちゃんと答えた。
より詳しいレビューについては、以下の記事をどうぞ。
>> マイナビ薬剤師とリクナビ薬剤師の違いを徹底比較-実際に使ってみた感想-
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まとめ
薬剤師の転職面接は、ピリピリした雰囲気はない。
なので、そこまで不安に思う必要はないだろう。
しかし、質問に対して、ちゃんと答えられないのも良くないので、想定される質問に対しては、ある程度答えられるように準備しておこう。
特に以下の5つの質問に関しては、良く聞かれるのでちゃんと対策しておくのがオススメだ。
【よく聞かれる質問】
- 自己紹介してください
- 退職した理由は何ですか
- どんな薬剤師になりたいですか
- これまでの薬剤師人生で楽しかったこと・苦しかったことは何ですか
- 会社を選ぶ基準は何ですか
もし面接に不安があるようなら、ファルマスタッフの面接同行サービスを利用すると良いだろう。
転職コンサルタントが横にいるだけで緊張が和らぐので、かなり心強いと思う。
>>【暴露】ファルマスタッフを使って転職したので感想を淡々と語る
以上、みなさんの転職が上手くいくことを祈っている。
では。